旧 はてブついでに覚書。

はてなダイアリーを移植して以降、更新しておらず

ネットメディアはリアルを殺さないよ。

ネットでテレビもラジオ(podcasting)視聴できるようになって、
いつでも好きな時間にオンデマンドで、というのはとても便利だけれど、
だからといってリアルのテレビやラジオがなくなるわけではない。

リアルのよさはやっぱり、「オンデマンドでない」ことだよな。
強制的にその時間に、同じものを観て、聴く*1
みんなが。


受験生にラジオが圧倒的な支持を受けるのは、
ああいう孤独な、鬱々としそうな作業のときに、
社会と、誰かと繋がってる感を持つことが出来るからじゃないかと。


テレビもそうだよね、
「昨日のあれ見た??」って話を次の日にみんなで出来る。


今、『繋がる』という単語はネットの専売特許みたいになってるけど、
ネットはみんな好きなときに繋いでるから、
相手のオンデマンドと自分のオンデマンドが合ったときしか
いまいち繋がらなかったりする。
時間差で会話してる感じ。メールとか。掲示板とか。ブログとか。

もちろんチャットやメッセは同時間を共有するけど、
それはむしろ電話の代替手段に近くて、
それはたとえばご飯食べながらとか受験勉強しながらとかとは、
いまいち両立しない。



人が1人で何かをしながら、同時に繋がってる感を得られるもの。
1人でいながら社会と繋がれるもの。
そういうのって「同時代感」っていうのが必要だと思う。
「同期」っていうのかなあ。。ライブ感っていうのかなあ。。



ちょっと上手くまとまらないけどとにかく、
誰かと「同じ時間を共有する」っていうのは、
人が安心する、重要な要素でしょ?


リアルで毎日誰かと会うのがもちろんだけど、
もっと遠い人、もっと広い世界と同期を取るには、
「時間」を合わせるのが重要なんだよな。ライブを共有することが。



ラジオやテレビ、あと、新聞。
こういうメディアは、ネットより若干は不便かもしれないけれど、
その手軽じゃなさ、時間という制限、それこそが
私たちを安心させる強力な強みなんだと思う。


もっとそこを生かしたいろいろをやっていってほしい。

*1:録画・録音は脇においておく