非IT系の同士のみなさん。
今、ITの世界を引っ張っていっている人たちは若いけれども、
他の業界(普通に歴史のある産業・学問)では、
私たち20代はまだまだひよっこですね。
私たちが40,50になったころ、ITの世界は既にきっと世代交代で、
新たな世代が時代を引っ張っていきます。
でも私たちはその頃が一番自己実現しているのかもしれないね。
歴史の長いところでは、身に着けないといけない蓄積も深く大きいです。
やっぱり、時間が要る。
引っ張る世代が、業界によって違うから、
同じ世代が世に出て行っているからって、
焦ったり、惑わされたりせずに、
本当に足元を見て、底力をつけていかなければいけない。
じゃないと、将来その業界が、本当に私たちが引っ張っていくことを必要としたときに、
私たちが若い頃浮ついたせいで、何も身に着けていないなんて、
そんな悲しいことになってしまう。
ITの視線から見たら、私もいろんな年上の人たちを、
バカにしたり、古いと言ったり、話が通じないって諦めたり、
さんざんしてしまうけれども、
ITの発達と人間の成長を混同しないのが大切です。
自分の中身はなにもないのに、目の前の技術の使い方が分かるからといって、
若くして万能感を持ってしまわないように。
全てがウェブに絡んだこの熱狂がいつか過ぎ去って、
ITが一製造業の業界として落ち着いてしまった頃に、
やっとそれが単なる手段であり道具であったことに、
本当に実現したい中身が自分には何もなかったことに、
気付く、なんてことがないように。
技術の知識は人の教養まではカバーしない。
自戒を込めて。