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ニートなココロに岡本太郎

個人的にですが、この人の言葉と言うのはなんでこう魂が震えるんだろうかと。


どんな自己啓発書も、基本的には読者に刺激を与える。
でもこの人は刺激どころか、共振させてしまうんだよなあ。すごい。


この人の言葉がどれだけの芸術家達を救ってきたのやら。
と、つい語録集を買ったりなどしてもうた。


この人の言葉を読むと、人のモチベーションって、
ああそうか自分の存在をきちんと自分自身で認めたところから
出てくるのねえとしみじみ。
私たちはそれを他人に頼りすぎているのかもしれない。


この人は自分でそれを引き受けているから、言葉が強い力を持っている。


ということで夏のニート心に涼しい風が吹くといいなと適当に抜粋。

人生とは


 人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。
 ぼくは逆に、積みへらすべきだと思う。
 財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、
 かえって人間は自在さを失ってしまう。

思想


 思想はほとんどの場合、社会の情勢とは悲劇的に対立する。
 しかし、その対決で世界は充実していく。それが”思想”なんだよ。
 ほんものの思想だったら、情況はどうあれ、
 そんなにかんたんにころころと変わるものではないはずなんだ。

人生


 人間だれでもが障害者なのだ。たとえ気どった恰好をしてみせても、
 八頭身であろうが、それをもし見えない鏡に映してみたら、
 それぞれの絶望的な形でひんまがっている。
 しかし人間は、切実な人間こそは、自分のゆがみに残酷な対決をしながら、
 また撫でいたわりながら、人生の局面を貫いて生き、進んでいくのだ。

結婚


 日本の女性は、とにかく、結婚してくれとすぐにいい出す。
 そういう女性のイヤらしい面をみると、
 ぼくは”女性”という感じがしなくなってしまうんだな。

音感がいいとか悪いとか、そんなことはどうでもいい。
大体、画才があるやつにロクな絵描きはいないんだから。
センスなんかに頼るから駄目なんだ。

他人のものはもちろん、たとえ自分の仕事でも、
なぞってはならない。

流行なんて、文字どおり流れていく。

ひとが「あらいいわねえ」なんて言うのは、
「どうでもいいわね」と言ってるのと同じなんだよ。

すぐれた作品に身も魂もぶつける。
ほんとうに感動したら、
その瞬間から、あなたの見る世界は色、形をかえる。

ものがそこにあるという尊厳。
これはいったいなんだろう。
ただあるというだけなのに。


抜粋の仕方が趣味が偏ってるかもしれませんが。。
元気になります。お薦め(突然)。


この人ほんと、人間2.0だよなあ。


哲学に論理が必要なんて、誰が決めたんでしょうね。
こういう人をこそ哲学者というのだろうと。
あ、芸術家か。まあいいや。