団塊世代のメタニーズ。
プレゼントを誰かにあげる場合、2つの選択肢がある。
一つは、もらった本人が嬉しいもの(一次喜び)。
もう一つは、本人がそれによって他の人に褒められるもの(二次喜び)。
人によってどんなものがどっちに属するかは違うんだけど、
オタク傾向の強い人には前者、
人目が気になる人には後者をあげたほうが、より喜ばれそう。
おもちゃをもらって、
自分でそれをどう遊ぶかで頭がいっぱいになる子もいれば、
自分がそれを友達に見せびらかしている図が先に浮かんでくる子もいる。
高いバッグをもらって、
普通に喜んで、それを持ってる自分のコーディネートが色々浮かんでくる娘もいれば、
んな金あったら旅行行こうよと思う娘もいる。
プレゼントに限らず、色々なことに応用される。
マーケティング用語ではなんていうんですかね。
なんかきっとあるのよね。
わかんないからとりあえず、メタニーズと呼んでみる。
たとえば飲み会幹事やデート、
ほんとにみんなで和める安くて美味しくて居心地のいい店を探す男もいれば
こんなステキな店知ってるんださすがーといわれたい男もいるので、
ほんとにいい店だけでなく、無駄に気取った店も案外儲かる。
たとえば小学生の親、
とにかく遊べるうちにたくさん子供と遊びたい心がいっぱいの親もいれば、
有名私立に入ってお稽古事もこなすできた子の親、というのをやりたい親もいるので、
ほんとに子供のことを考えた学校だけでなく、
無駄にエリート意識だけを植え付ける学校も案外儲かる。
たとえばクラシック音楽好き、
純粋にクラッシックががっつり好きな人もいれば
クラシックを聴いてる私、というポーズを取りたい人もいるので、
有名曲のハイライトだけ集めたオムニバス、っていう
ぜんぜん浸れないアルバムも結構売れる。
・・ところで団塊世代が定年になるということで、
その世代向けのマーケティングが盛んに行われていると思うんだけれど、
本人の欲求を掘り起こすことも大事だけれど、
私としては、
「家事方面に気の効かない旦那が日がな一日家に居て3食食う」
という日々が20年は続いてしまう恐怖におびえている奥さんの欲求の方を汲み取って、
何か考えてほしいなあと思うこのごろ。
本人が楽しいことより奥さんが楽できること。
料理や福祉かなあ。ううむ。あとは運動系かな。
奥さんにも定年をあげたい。
未来の自分への保険ですかねぇ。。。