旧 はてブついでに覚書。

はてなダイアリーを移植して以降、更新しておらず

webには時間をギブしてたんだった。


前回(ウェブでもうちょいギブしたい)のつづき。


ウェブにはいま便利なサービスやツールがたくさんあるけど、
それで生産性がおもいっきり上がってるかというと、
んなわけないじゃんという私。


ひとえにじぶんのせい。
RSSリーダーにフィードを登録しすぎとかSNSいくつ入ってるんだよお前とかついついはてブホッテントリチェックとああこのサービスおもしろーいとかetc.。


休日をいっつもパチンコで潰す人に”時間と金を搾取されてるぞお前の人生!!”とか言ったことあるし、
モバゲーとかゲームとかはまってる10代の子供達に”そんなことで記憶力と吸収力が人生MAXな貴重な時間を浪費するなぁぁ”
とか思ったりもするんだけど、
ま、やってることは自分も変わりません(汗)。



もともと方法マニア(達成そのものより手段が目的になってしまうタイプ。英語がわかんないのに英語学習法について熟知していたりとか)の気があるので、
ついつい”Webサービス""Webツール”のタグに弱いですよ。


ただまあ、おかげで自分がこれからも継続的に使うか?とかいうジャッジは早くなったけど
(登録してからアカウント解除までが早い。忘れないで解除するところが我ながら偉いとおもう)。。


あと、たとえばTwitterは学生時代のテレホーダイICQの苦い過去(あの人オンラインにならんのかな、とか、今日みんなオフラインだなとか気になる病で時間を無為に浪費)があるので10年前と同じ轍を踏まんためにもそんなに盛り上がらないでおくぞ!とか自制してみたり(笑)。


いまんとこそんなにリアル生活に支障が出てはないけど、そうはいってもウェブが仕事じゃないんだから、そういう人達に釣られてうほうほ盛り上がってばかりいないで、時間と生産性の損益分岐みたいなのを気にしんといかん(名古屋弁?)ね。



ということで、自分がウェブで何をギブしてるかなあと考えたときに、今のところ「時間」でした、という結論に。今更(笑)。



Web2.0 で多いユーザージェネレイテッドなサイトは何よりユーザーが”手間”をかけることで成り立つんだね。
で、ある程度そのコンテンツがリッチになってきて”場としての価値”が認識され出すと、
広告媒体なりマーケティングのフィールドなりとしてお金を生み出す次のフェーズに入れるのか。


時は金なり(そういう意味じゃないが)だから、一応ギブだな。
(搾取だとは思わんよw)



ところでさ、多分私辺りはイノベーター理論でいうところのアーリーアダプターなんだろうけど、
いわゆるキャズム前、つまりイノベーターとアーリーアダプターはいろいろなサービスに接してるうちに却ってウェブ中毒にはならないと思うのね。
いちおう気を付ける。
飲んでも飲まれるなみたいな。
客寄せ用(つかみ用)のスーパーの特売でその商品だけを買って帰ってくるみたいな。
時間というリソースは使ってくれるけど、ダイレクトにお金をくれるという意味では儲からないお客さん。


mixiやモバゲーみたいに、キャズムというか、ティッピングポイントをを越えてくると、
ウェブ中毒に耐性のない人達まで使い出すから、普通にそれなしで生活出来ない人がが増えてきて、
そこからはダイレクトにそのサービスにお金を払い出す人が増えてくる気がする。


私はβ版のサービスの方ばっかりを見ててフリーだフリーだと心配してたけど、
ある程度まで成長した”仮想”は普通(キャズムの向こう)の人にとっては”リアル”と同じ価値を持ってくるんだね。
そこにはリアルと同じ市場ができるのか。
もちろんGoogleのように”市場そのもの”になれば、もう私たちが小銭払う必要すらなくなるんだろうけど。



今どんどん出来てくるウェブサービスの全部がそこまでたどり着けるわけはもちろんないけれど、
ウェブという同じプラットフォームに乗っかっている限りに置いて、
1.0時代みたいに”淘汰される”というゼロサムな流れじゃなくて、
大きなより安定した他のサービスの要素となって、止揚されていく。そんな感じがするこの頃。


はいはいヘーゲルヘーゲル(しつこくてすみません。好きなんだもん。って私はこっそり思ってるだけだったら田坂さんが大々的にそういってたりしたからそう思う人は多いんだと思う。)

ある命題(テーゼ=正)と、それと矛盾する命題(アンチテーゼ=反:反定立、反措定、反立、反対命題とも)、もしくは、それを否定する反対の命題、そして、それらを本質的に統合した命題(ジンテーゼ=合)の3つである。全てのものは己のうちに矛盾を含んでおり、それによって必然的に己と対立するものを生み出す。生み出したものと生み出されたものは互いに対立しあうが(ここに優劣関係はない)、同時にまさにその対立によって互いに結びついている(相互媒介)。最後には二つがアウフヘーベン(aufheben, 止揚)される。このアウフヘーベンは「否定の否定」であり、一見すると単なる二重否定すなわち肯定=正のようである。しかしアウフヘーベンにおいては、正のみならず、正に対立していた反もまた保存されているのである。ドイツ語のアウフヘーベンは「捨てる」(否定する)と「持ち上げる」(高める)という、互いに相反する二つの意味をもちあわせている。なおカトリックではaufhebenは上へあげること(例:聖体の奉挙Elevation)の意。

"ヘーゲルの弁証法"


でもほんとそう思うんだよね。
・・なんだろう、今あるものはみんな無駄にならなくて、
次のダイナミックな波がウェブに来たときにみんなしていい養分になるんだろうな、っていう感じ。
有機的じゃない、今のウェブってなんか。
で、ヘーゲル弁証法の概念もすごいダイナミックで有機的(なんせこれを否定しようとすると逆に証明になってしまう無限メタ)。
ということで引き続きうきうき楽観。
やっぱりさ、今”これが何になるの?”とか”お金になるの?”とかで何かためらっちゃ損なんだよ!
目一杯いまやれることやらないと次のフェーズが来ないんだから。



追記:
私が今ウェブサービスに払ってるお金を考えてみた。
プロバイダ料金や携帯代はおいておいて、


まずはてながカウンタとグループ(これは梅田さんのこのエントリに釣られた。宣伝らしくない宣伝書くのすごいうまいと思う。って当たり前かプロなんだから、、おかげさまで便利です)。
あとはサーバーと独自ドメインロリポップムームードメイン
Yahoo!プレミアムを1アカウント(メールとかヤフオクとか)。


あら。そんなもんか。月1,000円いかないや。
お金にならないユーザーですみません。
時間は引き続き差し出すよ(笑)!