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自立のうた

最近若くてデビューする歌うたいの人たちには、
結構自分で詩を書く人が多いけれど、
本当に人の心を打つ天才というのはそうそういるわけじゃないから、
半分くらいの歌に対しては、
ああだれか手馴れた大人が書いてあげればいいのに、
とか思う私は歳を取ったんでしょうかねorz...
(いやしかし10代後半くらいから同じことは思っていたか)



山田かまちは、私が生まれた歳に、17歳で亡くなった。
紛れもない天才画家で、天才詩人。
自分が17歳くらいのときにやっと出合って、
彼の書いた絵の色彩に打ちのめされたのを覚えてる。
さっき本屋でふっと、彼の手書きの詩や絵が収録された文庫を立ち読み。超久々。


17歳のポケット (集英社文庫)

17歳のポケット (集英社文庫)

やっぱり美しい、彼の原色。未だにこの人の色合いが一番好きかも。
(検索すると出てくるので、見たことない人は、是非)

自分に救いを求めよう。
何か自分以外のものに
すべて信頼しきっていたら、
もしそのものが消えたとき、
君はだめになってしまうよ。
自分だったら消えることはないし、
消えたらその時からすべての目的は消えるんだから、
自分ほど信じられるものはないよ。


だからこうしよう。
自分さえいればどんな時でも救われている・・・・・と。
自分さえいれば、
どんなときでもいいようになろうってね。


山田かまち 17歳のポケット

大人になるともう少し排他的な決意が必要になるのかもしれない。


倚りかからず (ちくま文庫)

倚りかからず (ちくま文庫)

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない


もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない


もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない


もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない


ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい


じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて


なに不都合のことやある


倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ


茨木のり子 倚りかからず


わたしはいまんとこ、、、かまちさんのテイストの方が共感しやすいかな(笑)。


でもさ、自分を”本当に”信じられるってことは、世界を信じられるってことだよね(神でもいい)。
そう思うと、自分をきちんと信じてる人の愛なら、結局はいちばん大きいんじゃないかって感じがする。