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今の絶望、昔の絶望

CIRCUS2007年9月号表紙に大きく”内田樹”ってあって、
表紙の田中美保ちゃんとのギャップについ立ち読みしてしまった。

CIRCUS (サーカス) 2007年 09月号 [雑誌]

CIRCUS (サーカス) 2007年 09月号 [雑誌]

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内田先生は同じ主張を書いていても、
ブログや本とは違った、
ちゃんと”R30男に効く!実用情報満載”雑誌用の文体を使ってらして、さすがと思ったのでありました。
(あたりまえ?)
さすが、いつもターゲットが、こういって欲しかったのだと思えるようなことをちゃんと書く、
と言ってらっしゃるだけあって、就職氷河期世代がきゅんとする内容でした。
ブログでよく読んでる感じではあるんだけどね。
なんか文体や切り口が違うと再度なるほどと思う私はアレでしょうか。


さておき、この雑誌のターゲットから私が外れているので(主に性別的に)立ち読みで済ませてしまい、うろ覚えなんだけど、
内田先生も、高度成長期の右肩上がりの世界観で生きてきた大人たちの不安(年金が50万減ったとか)と、
今ほんとに明日がないかもしれない今の若者の不安は違うと主張していた。
ネットでも本でも、4,50代の人たちが、そういう主張(若者擁護)をし始めてくれているのを見る。
私が生まれる前の世代の空気感は分からないので、
たとえば団塊世代の人たちが今の若者達よりどんだけ頑張ったのか、もしくはただ景気が良くて自分が頑張ったような錯覚を持っているだけなのか知らない。
だけど、両方を見ている、中間の世代の人たちがジャッジしてくれると心強い。


社会保険庁のミスで今のお年寄り達が怒り狂っているのはお気の毒だとは思うけど、
政府のミスで今の若者達の年金がないような感じになっていることの方はどうしてくれるんかしらと思うと、
はっきりいって今回の参院選年金問題なんてどうでもよかったなあ。
その辺の感覚は、伝わらないんだろうね。
払った分は、寄越すのが当然だろうと思っている人たちにはね。