クイックコミュニケーションズ。
はてなの好きなところは、前置きがあんまり要らないところだ。
コメント、トラックバック、直じゃないコメント(はてブとか、TBなしとか)、面識のない人のエントリについて論じるとか、わりに気兼ねなく、みんなさくさく行ってる気がする。
コメントやトラックバックをされる方も、リンクフリー・批判フリー・流用フリーみたいな、オープンな感じがする。
一度批判されたからって根に持ったり、レス(というか挨拶?)がないって憤ったり、俺の論だと所有権に拘泥したり、下手に難しい単語が多かったり、そういう面倒くさい人があんまりいないので、さくっと何でも本題から入れる感じがする。そして次の話題に移るのもすぐ。
ドライで身軽なコミュニケーションかなと思う。
みんながわりに空気を読みあっていて、バランス感覚というのが醸成されてる感じがする。
ネットのおかげで(あと、はてなのシステムのおかげで)コミュニケーション数がなんだか増えているので、さくさくこなせるように、洗練されたのかな。小さいことにいちいちこだわってると大事なものに使う時間なくなっちゃうしね。
しかしあれだね、たとえば60代ぐらいの、普通の日本的リアルコミュニケーションばっかりしてきた人が、ネットデビューしました。はい!
ってゆって即はてな、はきっと無理だよね・・。
色々使いこなすかどうか、っていうのもさることながら、
前置きなし本題から入り系の会話に慣れるかどうか・・・・。
ちょっと批判されたとき「話題にしてもらえた」と喜べるかどうか・・。
梅田さんがブログで書いてらしたように、これからもしコミュニケーション数が桁違いに増えるようなら余計、前置き的なものは省かれ、結構ディティールレベルまでの説明が省かれ(検索しろということに)、アフターフォローも省かれ、本題フォーカスで即切り上げ、のコミュニケーションになっていくだろうな。それを1人1日何件もこなす。
これは別に世の中がそうなるとかじゃなくて、効率のよいウェブ的コミュニケーション法として新たな常識となるだけだろうけれど。
こういうの、どうかな、って向きもあるかもしれないけど、
私はわりと好き。
みんな言葉の使い方は若干ぶっきらぼうになるかもしれないけれど、
その代わり、「誰かの何かの役に立つように」っていうのを何か、
みんな意識するようになるから。
変な修飾語を付けない分、本題自体に意義があるかがコミュニケーションの重みを決めるんだろうからね。
とはいえ、「ありがとう」は依然いい言葉だ。そこらへんはあんま省かない。
こういうのもきっとバランス。