旧 はてブついでに覚書。

はてなダイアリーを移植して以降、更新しておらず

ネガティブな自己表現には自分のキャラクターを承認してくれるコミュニティを要請する(それが例え幻想でも)


心が鉄でない殆どの人は、そうなんじゃないかと思ってる。
はてな使ってない人にはどうでもいいおはなしだけど)
例えば”はてな”が「村」認定されるのは、
住民同士がしっかり知り合いになってしまっているというか、
お互いにある程度「あの人はそういう人だから」とか「あの人はそういうキャラだから」とか
そういうメタ情報(文脈)がある程度共有されている雰囲気があるからだと思う。
都会のマンションで隣に住んでる人が誰だか分からないところじゃなくて、
ちょっとの罵倒も偏見も炎上も、「ああまたお前かよ。でも、分かってるよ」って暗黙の了解と受容がある村。
知らない人に突然罵倒されたら怒るけど、
○○丁目の某っぁんに罵倒されたら「おうおう今度は何だい?」ってわくわくする感じ(笑)。
で、具体的にどこがはてな村かよく知らないで言ってるんだけど、
でもなんかそういう「村意識」をさしての言葉だもんねこれきっと。


で、私は他人のブログを「キャラ」で購読する方だから、それはよく分かる。
内容が有用かどうかという、新聞に対するような情報摂取の要請ではなくて、
「この人が書いている何か」を、「この人の視線からの何か」を、読みたいという。
素敵な人から、感じ悪い人まで(笑)、つい読んじゃうブログってのはある。


一つのエントリがあって、それ単体だと単なる情報だったり、例えちょっとムッとしたりとかする内容でも、
書いている人を知っていれば、過去ログをずっと読んでれば、
ああ何だこの人か、前あんな弱気な事書いてたな、今度はそれが反発に転じたんだな、とか、
誰かを釣ってるのかなとか、何の比喩だろうとか、
私の中でなにがしかの文脈を見つけ、そこに帰着させ、感情を補正し、そして安心する。
これが新聞でたまたま目に留まった書評だったら「何様?」って感じだけど
そうかこの人かなんだ、って分かったら、普通に面白く読める。


「あいつはああいう奴だから」


不本意ではなく意図的に)他人にこう思ってもらえれば、どんな表現も楽。
一定数の「何を言っても自分を理解してもらえる」コミュニティがあれば、
多少の暴言は大丈夫。吐露しても大丈夫。



そういや沢尻エリカちゃんが何かふてくされてどうのっていうニュースが一瞬盛り上がってたけど、
私は前から彼女はカンニングの竹山さんみたいに「キレ芸の人」みたいな印象があるので、
お、上手いことやったじゃん、くらいにしか思わなかった。
ただ、世間にその文脈が全く通じていなかったので、結局彼女は謝ってたけど。。



たとえば、feecleは逆。
あそこは通りがかりのコメントがメイン。
一応お互いのリンク機能はあるけど、別にそれとは関係なく、
ふと目に留まった他愛のない会話に、他愛のないコメント。
誰のidかなんて、数人の他での知り合い以外ほとんど気にしない。
切り取られた日常に。切り取られた感情。
文脈を共有していないし、相手にもそれを要請していないから、
過激な事は殆ど言わない。重要な告白もない。
面白いこと、楽しいこと、悲しいこと、愚痴が、優しく、当たり障りなく流れていく。
そんな感じ。



私が共有していないだけで、把握していないだけで、
どんな人にも文脈はある。
村外の人にだってある(笑)。


なぜこの人はこんなもの言いをするんだろうか。
何かの知識が欠如しているから?
何かを誤解しているから?
過去にこの件でとても辛い思いをしたことがあるから?
わざと煽動してるだけ?
それか単なる・・・・バ(ry?


本当は本人が甘えないで、そういう背景を説明しつつ表現するのが一番いいだろうし、
サイトの説明にでもある程度書いておけばいいわけだけど、
別にブログという場にそういうものが強制されているわけでもないから、
読む方は、脊髄反射の前に、ほんとは立ち止まって、推測してみないといけない。
まあ、いけないわけじゃないけど、そうした方がいい。
普通にリアルでコミュニケーションするときと一緒。


逆に、自分が、ああこの人たまたま私のブログの一エントリ読んでムッとしちゃったんだな、
ってコメントもらったときは、まあ反省する。
これだけ読んだらムッとするよね、というのはたまにある。
ただ、私の場合別にPVがあるわけでもなし、ごくごく私的なゆるいブログなので、
そこまで自分を説明する必要はないかなあとか、
費用(自分説明)対効果(PV)が低すぎるなあとかで、流しちゃうんだけど。


はてな村はイナゴ認定されて嫌われることもあるけれど、
はてな村で安心する人の方が多いんじゃないかと私は思ってる。
mixiと2ちゃんの間みたいなはてな
安心してネガティブな事が言えるはてな。極論を言えるはてな
でも完全な村意識と違って、論理的であろうとしちゃうはてな
誰かはきっと分かってくれてるはてな。誰かがきっとメタで説明してくれるはてな
ぶくまでメタ競争が始まっちゃうはてな。すぐテンプレ化して対象化してくれるはてな
いいんじゃないかな、そういう使い方が出来るブログサービスがあっても。


嫌いじゃないです全然(読んでる分にはw)。



さて、それはそれとしてサブアカウントあと4個取れるようになったんでしたっけ。
何しよっかなー。