メタ競争
何か論説を出したときに、その論そのものではなくて、
出した人の態度がオープンかクローズドかというのが、
その先の議論の展開を性格付けることがある。
オープンで、批判や否定を受け入れる、普通の態度の場合は、
ちゃんとその「論」自体に関する議論が展開される。
でも、批判や否定を正面から捉えられず、あくまでメタになろうという態度の場合は、
その「メタになろう」という姿勢を崩してもらわないことには論が進まないので、
周りの反応は論ではなくまず「その人自身の態度」へと向かう。
表面上は議論をしているように見えても、つまりはみんな「気にくわない」という反応の変形だったりする。
真実をつかみたい人には真実をつかみたい人が寄ってくるし、
メタになりたいだけの人にはメタになりたいだけの人が寄ってくる。
ウェブ上では、後者の不毛で無駄な議論に多大な時間が費やされている。
別にメタになったからって勝ちじゃないよ論理って。
と、文系のわたしたちは特に肝に銘じておく必要があるように思った。