旧 はてブついでに覚書。

はてなダイアリーを移植して以降、更新しておらず

2.0時代、プロとアマの違いって。

プロは、自分の分野である1つのことを、極める。
自らの中に知と経験による1つの体系を作り上げる。
その体系をもって、誰かの役に立つ。
その分野で収入を得、その分野で継続的に仕事をし続ける。
その分野に「生きている人」、その分野に「全面で接してる人」だ。


私たちは、その分野の何かが欲しいときに、
その分野に立ち寄って、何かを供給してもらう。
そして用が済んだら、去る。
プロはその分野に「面」で接するけれど、
消費する方は「点」か、せいぜい「線」くらいで接するだけ。


そうやって私たちは、自分が面で接してること、点や線で接してることを
いくつか持って、分業しながら供給しあいながら生きている。


インターネットの前は、
プロという、その分野で面で接している、
継続的な供給者の発するものだけを主に、私たちは享受していた。
線や点くらいでしか接してない人は、消費者であっても供給者にはなりえなかった。
供給者という地位の維持には、面という「継続性・連続性」が必要だったから。



でもネットが出来て、さらに2.0になって、ちょっと違ってきた。
物と物、情報と情報が点で繋がりだした。


人々はその点が、
ほんとにただの点なのか、それともほんとは線なのか、もしくは面の構成要素としてあるのか、
気にしなくなってきた。



ある1点だけを見れば、それがプロのものであるのか、アマチュアのものであるのか、
分からないことがある。
それどころか、例えば、膨大なプロの仕事の中の1つと、アマチュアが一点集中で作った1つが、
同じように1つの点として出てきてしまい、
その1点だけみれば、アマチュアの方が優れている時もある。



1人1人は「点」としてしか接していなくても、
2.0は、それを編んで面にしてしまう。
今や私たちは、
プロが1人で作り上げた面と、無数の点が集まってシステムが作り上げた面、
その両方を享受している。



無数の点の中の一人一人は、それについて対価をもらおうとは思わない。
自分のかけたエネルギーが大したことがないからだ。
ちょっと片手間に、ちょっと趣味で、やってみただけで、
本腰入れてるわけじゃなし、生活の中のちょっとした「点」を
提供しただけだよ、と。


さてそれと比較されて困るのはプロの方。
無数の点を1人で生み出すプロ。全「面」的に生活を捧げている。
けっして「対価なんて要らないよ」と言えるレベルじゃない。
なのに、分かってもらえない。
人は言う。”あっちは無料だよ?”



・・ちょっと、、この辺がね、なんかジレンマ。



きちんと、面を面として評価できる、面単位で繋がれる、方法も必要かなと思う。
1つの仕事を継続して、連続して提供する人は、
その継続性や連続性も評価しないといけないよな。たぶん。


逆にいうと、プロの人はもっとその「面」であることをアピールした方がいいと思う。
1つ1つの点ももちろん素晴らしいけれど、
「点」だけで勝負しようとするとたまには負けてしまう。


でもほんとは、その人がプロとして、継続的に編み上げてきた体系こそが、
面そのものこそが、オリジナリティなのよね。。